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『「世間」と「社会」の間に③』 日本で仕事をしていて、ああ、なるほど、これはコインの裏表みたいなものだなと感じたことがあります。 協調性と同調圧力。最近は同調バイアスなんて呼ばれていますけど、協調性が高いというのはいいことだけど、同調圧…

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『「世間」と「社会」の間に③』

日本で仕事をしていて、ああ、なるほど、これはコインの裏表みたいなものだなと感じたことがあります。

協調性と同調圧力。最近は同調バイアスなんて呼ばれていますけど、協調性が高いというのはいいことだけど、同調圧力となると、どうも押し付けがましい暗黙の了解ということになる。でも、これは同じものなのですよね。

芸能人の不倫報道が「世間」を騒がすことがありますけど、謝罪している本人は、いったい誰に謝っているかと言うと、配偶者の方に対してというよりも「世間」に対して詫びているように思えるのです。そうなのですよね。協調性も同調バイアスも「世間」に発生するものだと思うのです。

では「世間」というのは何なのかと言ったら、劇作家の鴻上尚史さんの定義だと以下のようになります。

「世間」とは、例えば職場とか学校とか隣近所のような自分と関係のある人びとによって作られた世界。一方、「社会」というのは、同じ電車に乗り合わせた人や映画館でたまたま隣に座った人、コンビニの店員さんのように、あなたと何も関係のない人たちが住む世界のこと。

鴻上さんも同調圧力は「世間」に発生するものと考えていて、対義語としては「社会」を挙げている訳です。

カウンセリングの現場で、「私なんかもうだめだ」とクライアントが憤るとき、アメリカでは「社会」からドロップアウトしてしまったと訴えられる方が多いのに対して、日本では「世間」からドロップアウトしたことに憤っている方が多い。これは経験上そう思うのですけどね。

日本では「世間」の力というのは、かなり強力なものだと感じるのですね。


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