XYZ 『どうしてそんなに寂しいのか?②』 精神科医の斎藤学さんによると、依存症には以下のようなメカニズムがあるそうです。 「絶対的な価値を与えてくれる宗教の力が弱まった近代の市民たちは、老若男女を問わず自らの価値に懐疑的になっていて、他者の承… Akikawa Jill 2024.05.31
XYZ シンゴの旅ゆけば~!(85)バラナシの葬送⑦』 クミコハウスにいた日本人の旅行者に誘われて、ガート(ガンジス川の河岸にある階段)にあるという、火葬場を見学に行くことになった。ちょっと元気になっていたセブリンを誘ってみたら、1回見たからもう… Akikawa Jill 2024.05.30
XYZ シンゴの旅ゆけば~!(84)バラナシの葬送⑥』 自殺したいと思ったことはある?セブリンはそう言った。私はある。ありすぎるくらいある。自殺未遂をしたこともある。何度もある。 俺はないな。そもそも交通事故で7歳の時に1度死んだ。心臓が止まっ… Akikawa Jill 2024.05.29
XYZ 『どうしてそんなに寂しいのか?①』 カウンセリングの現場で、よく聞く言葉がいくつかあります。 「退屈だ」「つまらない」「意味がない」などが代表的なものですけど、比較的カウンセリング初期にこのような言葉が多用されるのに対して、カウンセリン… Akikawa Jill 2024.05.28
XYZ 『ジュンパ・ラヒリのテクスト⑥』 結局のところ、完全にフラットな状態で本を読むことも、映画を見ることもできない。 つくづくそう思うのですね。飼っていた犬を亡くした直後に『僕のワンダフル・ライフ』とか『HACHI 約束の犬』とか『マイライ… Akikawa Jill 2024.05.27
XYZ 『ジュンパ・ラヒリのテクスト⑤』 ローマの家具付きアパートで詩作の草稿を見つける。テーマや書かれた時期で分類し、出版された作品。ラヒリの『思い出すこと』はそのような体裁で書かれています。だから、あくまでもラヒリは作者ではなく(まえがきは書… Akikawa Jill 2024.05.26
XYZ 『ジュンパ・ラヒリのテクスト④』 とりたてて何も起こらない。 ジュンパ・ラヒリの作品って、まぁそんな感じなのですね。もちろん小説である以上、何かは起きます。だけど、他の作家の作品に比べると大したことは起こらない。 不意に停電になった夜… Akikawa Jill 2024.05.25
XYZ 『ジュンパ・ラヒリのテクスト③』 言葉に対する感受性のようなもの。それを磨かないといけないのかもしれない。精神科医としてのトレーニングを受けている時に、そのことに気づいたのですけど…いくつかの例外はあるにしてもカウンセリングというのは言葉… Akikawa Jill 2024.05.24
XYZ 『シンゴの旅ゆけば~!(81)バラナシの葬送③』 コルカタのマリアホテルは、アホなバックパッカーだらけだったのだけど、中にはボランティアをしに来ている立派な方もいる。マザー・テレサの『死を待つ人の家』で働いているいろいろな国の人たちが、当… Akikawa Jill 2024.05.23