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『時間の終わりまで①』 人生最後のディナーには何が食べたいですか? よくある話ですけど(まぁ、ちなみに生牡蠣とシャンパンからスタートして、最後は和食で締めたいというのが私の望みですけどね)この質問にはバージョンが2つあるのですね。 ①…

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『時間の終わりまで①』

人生最後のディナーには何が食べたいですか?

よくある話ですけど(まぁ、ちなみに生牡蠣とシャンパンからスタートして、最後は和食で締めたいというのが私の望みですけどね)この質問にはバージョンが2つあるのですね。

①明日あなたは死んでしまう。つまり自分の人生が終わる前の日のディナーに何を食べるかという設定。

②明日世界が終わってしまう。つまり自分のみならず、世界中の人全員が死んでしまう。その前の日のディナーに何を食べるかという設定。

どちらのバージョンで質問されても、おそらく答えは変わらない方がほとんどでしょうけど、この①と②の終わり方を考えた時のことを比較してみると…心に湧いてくる感慨が全く違う。『エレガントな宇宙』というベストセラーを書いたブライアン・グリーン(理論物理学者が本職です)の新作『時間の終わりまで』には、そういう記述が出てくるのです。

日本語版で600ページを超える大著ですけどね。私の心に一番残ったのはその部分だったのです。

彼はある講演で、こう質問されるのですね。

「あなたにとって、余命一年と宣告されるのと、地球は後一年で破壊されると知らされるのとでは、どっちがショックですか?」

この質問から最後の章『存在の尊さ』は始まり、この問いについて思考する彼の「意識の流れ」が行き着く結論で『時間の終わりまで』は締め括られます。

私は、最後まで読んで泣いてしまったのですけどね。まさか理論物理学者の書いた本で泣くなんて…。


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