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『シンゴの旅ゆけば~!(102)ダライ・ラマに会いにいく④』 それでまぁ、仏教講座の日が来たのだけど、亡命政府の建物の庭が会場なのだそうだ。 ホテルの兄弟も行くらしいけど、俺とは別の入り口から入るそうで(チベット語が理解できる人専用入り…

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『シンゴの旅ゆけば~!(102)ダライ・ラマに会いにいく④』

それでまぁ、仏教講座の日が来たのだけど、亡命政府の建物の庭が会場なのだそうだ。

ホテルの兄弟も行くらしいけど、俺とは別の入り口から入るそうで(チベット語が理解できる人専用入り口と、外国人入り口が分かれていたからね)建物の手前で2人とは別れ、とにかくなんとか座り込むスペースを確保した。お尻が冷えてくるから、例のヤク毛布を敷いてダライ・ラマ法王が登場するのを待っていた。

チベット人の習慣なのだそうだけど、バター茶をふるまっていただいた。現地の言葉だとプージャというのだけど、ヤクのミルクから作ったバターが入っているお茶のことだ。塩味で、俺はけっこう好きなのだけど、これが温まるのよね。

ほとんど時間ぴったりにダライ・ラマ法王が入場してきた。彼の周囲は、ガードマン的な役割をしている厳しい顔をしたお坊さんが守っている。チベット密教の偉い人たちだと思うのだけど「THE長老」みたいな人たちをたくさん従えて入ってきたダライ・ラマだけが光って見えるというか、別格という雰囲気を漂わせている。

ビリビリくるようなオーラとか、悟ったようなとか、そういう凄さをイメージするでしょ?

でも違うのよ。これには本当に度肝を抜かれた。ダライ・ラマは誰よりも楽しそうだったのよね。なぜだか、ひょこひょことヒヨコみたいな歩き方で、ワクワクしている子供みたいな雰囲気で入ってきて、中央の椅子に座っても、周囲をキョロキョロと落ち着きなく見回している。

そういうことか。

本当に自分のバカさ加減を悟った瞬間だったのだけど、凄い人に会ったことがないという本当の意味は、その凄ささえ見たことがないということなのだ。

僕にもお菓子をちょーだいよとか言い出しそうな、ほとんど子供じみた凄さというものがこの世にあるなんて。やられたぜ、ダライ・ラマとか、昔の漫画の主人公なら言うだろうな。そういう気分だった。


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